妙照寺の境内


龍神堂

當山の龍神堂には、妙珖大龍王神・妙照大龍王神が勧請されています。

當山第三十一世上人が、お勤めが終わり外に出ますと大杉のところに白蛇が現れる事度々。そして夢枕に「妙照寺の興隆と檀信徒を守護す。」とのお告げにより、大杉の下に御堂を建てたのが始まりです。そして、現住職瀬川観照僧正が平成元年己巳の機縁に当たり建立の意を固め壇信徒の多大な浄財を得て辰巳向きの立派なお堂が完成しました。そもそも蛇はたくましい生命力を持ち、財力の神通力があるものと言い伝えられ、龍神の眷属とされ、よく人を護り、よく世を護る事を職としています。

お題目修行、法華経の信心有らん人に益々ご利益をもたらします。              

 

(龍神堂の額は瀬川僧正直筆の書です。)


八幡宮

山門前の小高い丘に安置してあります。八幡宮はその昔、當山二十五世日善上人の勧請により建立されたもので通称、大井の八幡様と言われ手賀沼を一望できる崖上にあり、當山壇信徒を始め遠方からも信仰されていましたが、昭和四十五年に当所に遷座したものです。もとより八幡大菩薩は応神天皇の霊神にして武運の神であり法華経本門の壽量仏でお題目を信じる人と、わが国の守護神です。


水子観音

観音様はあらゆる苦悩を受けた時、一心に祈ればその声を感じて救済して下さる菩薩様です。

本来、世に出るべき生命が闇に葬られた悲しい運命の水子さんですが観音様が救済して下さいます。

水子さんの有無にかかわらずお題目を唱えて御参りしてあげて下さい。


浄行菩薩

當山、大杉の下に安置されている浄行菩薩様、通称「浄行さま」は法華経に記されているお釈迦様の本弟子で、お一人で何萬という菩薩を従えていて、身も心も浄く保てるようにという意味でお寺の門前によく祀られています。お体を洗うことで身も心も清めるというご利益があります。

當山の境内を掃除しているお婆さんは毎日、帰りに浄行さまを洗い清めているおかげでしょうか?八十六歳にもなるのにとても元気です。痛いところがあると浄行さまの、その部分を良くタワシで洗うと良くなるとお婆さんは言っています。

痛いところのない人は頭を洗ってみては?


鐘桜堂

正式には梵鐘(ぼんしょう)と言います。ゴーンと心の底に染み渡るような音色は、 除夜の鐘でなくても心が洗われ、煩悩が滅するように思います。當山では毎日、 朝六時に鐘をつきます。鐘の起源は定かではありませんが、インドの祇園精舎の無常院に 八鐘あったと伝えられています。又、法華経の提婆達多品には、「椎鐘告四方」 (鐘をついて四方に告ぐ)とあります。お参りに来てついてみてはいかがですか。また当山ではどなたでも除夜の鐘をつくことができます。